ー簡単に優勝させてはくれない。1勝1敗1引き分けで迎えた対明治4回戦は延長戦までもつれむ激闘となる。
この日の先発は吉永健太朗(スポ1)。早稲田の優勝はこのルーキーの肩にも委ねられた。
先に先制したのは早稲田、初回に4番杉山翔大(スポ4)の適時打で1点を先制した。
しかし直後の1回裏、2死3塁の場面で、エラーと5番岡大海に左中間へ運ばれ明治に2点を許しすぐに逆転をされてしまう。
その後はお互い逆転し、逆転される展開。
6−4と2点の早稲田リードで迎えた9回裏、明治が執念の粘りをみせた。
早稲田の優勝が見えてきた2死2ストライクの場面、抑えの有原航平(スポ2)が投げた球は4番小室和弘と5番岡に連続して右前に運ばれた。明治2点を追加して同点。昨日の悪夢がよぎった。
結局同点のままついに延長戦へ突入。
先に攻撃するのは早稲田、10回表9番東條航(文構3)が左前打で出塁。しかし1番中村奨吾(スポ2)が三振に倒れ2番大野大樹(社学3)が内野ゴロに打ち取られる。
2死1塁、ここで打席に立ったのは主将佐々木孝樹(スポ4)。佐々木の渾身の一振りは勝ち越しの1点を呼び込む左越打。昨日までの明治との3戦、13打席1安打と苦しんだであろう佐々木のこの場面での適時打、主将の意地が打たせたのだろう。
10回裏は暴投などで2死2塁とされるも最後は1番福田周平を一ゴロにしとめ試合終了。早稲田が優勝を決めた。
両校の勝ちに対する執念、諦めない気持ちが存分にせめぎあった試合であった。
球場にいた全ての人が両校に敬意を表したことであろう。
4年生を中心に苦しみぬいた結果が「優勝」という形になって表れた。
しかしまだリーグ戦は終わっていない。優勝を決め、対戦するのは慶応。
完全優勝をかけた、プライドをかけた、戦いとなる。
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早稲田大学野球部公式サイト
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